「森へ素材を集めに行こう」と打ち込むと、ライザが返事をして物語が動く。『RyzaChat:AI(ライザチャットAI)』は、コマンドを選ばず、話しかけるだけで冒険が進むAIチャット形式のRPGだ。
話しかけるだけで物語が進むRyzaChat:AI

画像:RyzaChat:AI公式サイト、App Storeより
『RyzaChat:AI』の正式名称は「RyzaChat:AI ライザと創るあなただけのひと夏の夢物語」。コーエーテクモゲームスの『ライザのアトリエ』シリーズを題材に、AI開発会社のSpiralAIが公式ライセンスを受けて作ったアプリだ。
決まった道も、決まった物語もない。ストアの説明では「森へ素材を集めに行こう!」「魔物だ!フラムで攻撃!」「お店を開いて、狙え一攫千金!」と話しかければ、探索、採集、調合、バトル、売買、拠点作りへと物語が動き出すという。
公式サイトには「ライザと漫才コンビ組もう!」「クーケン島に温泉街を作ろう」という例も載っている。TRPGのように、自分の言葉と発想でRPGが進むというのが、SpiralAIの言い分だ。

会話の相手をしているのは、SpiralAIが独自に開発した大規模言語モデル「SpiralLLM」。『ライザのアトリエ』の全シナリオと設定集を学習させたものとのこと。
モードは2つある。物語を進めたいときは「RPGモード」、ライザとおしゃべりしたいときは「雑談モード」で、会話画面の上からいつでも切り替えられる。
声はのぐちゆり本人の許諾!絵は人の手

『RyzaChat:AI』が公式サイトでいちばん大きく書いているのが、作り手との関係だ。
ライザの声は、シリーズでライザ役を務める声優・のぐちゆりさん本人の許諾のもと、このアプリ専用に収録した音声をもとにした合成音声。許諾のない音声を学習・使用することは一切ない、とSpiralAIは書いている。
イラストは画像生成AIを使っていない。原作キャラクターデザイナーのトリダモノさんの監修のもと、すべて人の手で作ったものだそうだ。会話に応じて変わるのは表情とモーションの組み合わせだけで、絵そのものを自動で作ることはないという。
公式ライセンス作品として、アプリの収益の一部は協力したクリエイターに還元しているとのこと。ユーザーとの会話内容をAIモデルに学習させることもない、と公式サイトのQ&Aにある。
RyzaChat:AIでクーケン島を旅して30人以上と再会

舞台は『ライザのアトリエ』と同じクーケン島だ。マップを開いて行きたい場所を選ぶと、街にも森にも水辺にも行ける。移動した先で素材を集め、仲間や新しい物語と出会う。
会話の中で採集・調合したアイテムは「持ち物」に保存され、あとの会話でいつでも使える。稼いだコールも画面にすぐ反映される。

『RyzaChat:AI』の冒険を支えるしくみは4つ。通貨の「コール」、移動や戦闘で減って食事や休憩で戻る「スタミナ」、経験値と貢献レベルで解放される「クエスト」、ライザの装いを変える「スキン」だ。
登場するのはライザだけではない。クラウディアやレント、タオをはじめ、シリーズでおなじみの主要キャラクターが30人以上、ライザとの会話に入ってくる。思いがけない再会が物語を動かすこともあるそうだ。

テキスト・ボイス・ASMRの3スタイル

ライザの返事は3つのスタイルから選べる。文字だけでテンポよく進む「テキスト」、返事がライザの声で届く「ボイス」、耳もとでささやく「ASMR」だ。
公式サイトではボイスとASMRのサンプルが聴ける。スタイルは会話の途中でも切り替えられるとのこと。
スキンは初期の「ベーシック」のほか、「錬金術士の採取着」「ハッピーサンシャイン」「ぷに飛び出し注意!」が単品で売られている。12ヶ月プランには限定スキン「ナイトマーメイド」が付く。

RyzaChat:AIはサブスク制で会話トークンを消費
ダウンロードは無料で、チュートリアルの間は会話トークンを消費しない。そのあと遊び続けるには、サブスクリプションプランへの加入が必要だ。
プランは「1ヶ月プラン」と「12ヶ月プラン」の2つ。2026年8月25日の配信開始時の案内では、1ヶ月プランが980円、12ヶ月プランが6,000円だった。無料トライアルが付くプランもあり、有無と期間はアプリ内の購入画面に出る。
ライザが返事をするたびに「会話トークン」を消費する。加入中はテキスト分の無償会話枠が10日ごとに15回分まで回復し、ボイスとASMRはテキスト分に加えてボイス分のトークンが要る。
会話トークンは加入中だけ買い足せる。買った分は解約後もそのまま使えるとのこと。
レビューで多い「AIが優秀」と「料金が重い」
2026年9月16日時点で、日本のApp Storeは星2.1(623件)、Google Playは星3.0(706件)。点数は低めだが、レビューの中身は2つに割れている。
褒める声は、AIの受け答えとボイスに違和感が少ない、進め方の自由度が高い、完成度が高い、というものだ。使ったアイテムがまだカバンに残っているなど、進行のつじつまが合わないことがたまにある、という書き込みもあった。
点数を下げているのは料金だ。月額とトークンの両方がかかる、ボイスなしでもトークンがすぐ減った、という声が多い。定額で遊べるプランが欲しい、という要望も並ぶ。
配信は当初2026年8月18日の予定だったが、事前登録が想定を上回ったため、会話を安定して楽しめる環境を整えるとして8月25日に延期された。SpiralAIの発表による。
RyzaChat:AI
| 正式タイトル | RyzaChat:AI ライザと創るあなただけのひと夏の夢物語 |
|---|---|
| ジャンル | フリーシナリオ型のAIチャット形式RPG |
| 開発・運営 | SpiralAI株式会社 |
| ライセンス | コーエーテクモゲームス(『ライザのアトリエ』シリーズ) |
| 日本での配信日 | 2026年8月25日 |
| 価格 | ダウンロード無料。遊び続けるにはサブスクリプションプランへの加入が必要(1ヶ月プラン980円/12ヶ月プラン6,000円、配信開始時の案内) |
| 対応機種 | iOS 15.0以上/Android |
| 言語 | 日本語、英語、ポルトガル語(ブラジル)、インドネシア語、ヒンディー語、中国語(繁体字) |
| 配信地域 | 日本、アメリカ、インド、インドネシア、台湾 |
| 人数 | 1人(ライザとの会話) |
| 対象年齢 | App Store 17+/Google Play 3歳以上 |
配信ストアとSpiralAIの公式ページ
| App Store | RyzaChat:AI(App Store) |
|---|---|
| Google Play | RyzaChat:AI(Google Play) |
| 公式サイト | ryzachat-ai.go-spiral.ai |
| 公式X | @ryza_chat_ai_ |
| SpiralAI | go-spiral.ai |
ライザに話しかけるところから始まる夢物語
『RyzaChat:AI』はiOSとAndroidで配信中だ。公式サイトではPVと、ボイス・ASMRのサンプルが聴ける。
2026年9月18日には東京ゲームショウ2026のコーエーテクモゲームスブースで、配信の反響と今後のアップデートを話すスペシャルステージが予定されている。SpiralAIのCEO・佐々木雄一さんと、コスプレイヤーのすずらさんが出演し、その場でライザとの会話を試すとのこと。
ステージはコーエーテクモゲームスの公式YouTubeで、9月18日の13時20分から生中継される。同じ枠で『進撃の巨人3』のステージも続く。
何を目指し、どんな物語をつくるかはプレイヤー次第。『RyzaChat:AI』は、ライザに最初の一言を話しかけるところから始まる。
筆者あすみ:スマホゲームと原作つきゲームをよく遊びます。公式サイトとストアページをもとに紹介しています。


